仕事場で歩行がスムーズでない、言葉のないまだ若い男性と音楽をやっていたら・・・。
彼が選んだ曲が「つばさをください」でした。
笑顔でギターを鳴らす彼とピアノと合わせていましたが、ピアノを弾いているうちに胸が詰まる思いになりました。
いま私の 願いごとが
かなうならば 翼がほしい
この背中に 鳥のように
白い翼 つけてください
この大空に 翼をひろげ
飛んで行きたいよ
悲しみのない 自由な空へ
翼はためかせ 行きたい
そうだよね、つばさがなくても思いっきり走りたいよね、一人で自由に移動したいよね、自分の足で。思いを伝えたいよね、自分の言葉で。
せめて音楽の中では心につばさをつけて自由に飛んでほしいと願っています。
音楽は一人の音楽家と出会える素敵な媒体です。それは、どんな障害があっても。
音楽は障害や国籍を飛び越えて、人と人が出会う時間を作ってくれるものでもあるのです。上手いとか下手とかではなく、自分を表現し、一緒に何かを感じ、共有できる時間、空間を過ごすことができるのです。
言葉でない共通の言語。
今までも自閉症の人、統合失調症の人、認知症の人と言葉のない言語で会話を楽しんできました。仕事は大変だけれど、その楽しさが仕事を続けていくことができる原動力でもあります。
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我が家のワンコの鼻デカ写真。目が写らず失敗写真。
この暑さは、脱げない毛皮を着ている高齢犬にはかなり堪えていると思います。